「得物」と「獲物」の違いとは?意味・使い分けをマンガで徹底解説!

「得物」「獲物」の意味と違い

「得物」と「獲物」の違いとは?の冒頭マンガ

ワニ博士
この記事では、マンガを使ってわかりやすく、「得物」と「獲物」の意味や違い、使い分けについて解説するよ。

「得物」と「獲物」の違い

字面が似ており、読みも同じ言葉に「得物」と「獲物」があります。

会話をするシーンでは、前後の文脈から言葉の意味を推測するので不便はありません。

しかし文書を書く際に、どちらを使う方が適切なのか、判断に迷ったことがあるのではないでしょうか。

同じ「えもの」という読み方ですが、意味と使い方が異なるため、文脈に応じて使い分けることが重要です。

ワニ博士
違いを理解し、ぜひ自信を持って使い分けられるようになろうね♪

「得物」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

得物

「得物」は「最も自分の得意とする武器」「自分の最も得意なこと」「自信のある技」を意味する言葉です。

得物の使い方のマンガ

また「武器」そのものを意味する言葉でもあります。

  • この刀は彼の得物
  • 兵士たちはそれぞれの得物を手に戦いに臨んだ

などのように使われます。

「得物」の「得」は訓読みで「える」「うる」と読み、「手に入れる」「心にかなう」「わかる」「得意とする」という意味を持ちます。

「物」は「もの」と読み、言葉どおり「もの」「ものごと」という意味を持ちます。

したがって「得物」は「得意とする物」という意味になります。

「得物」は武芸や技能に関連する文脈で使用されることが多くあります。

ワニ博士
武器そのものを指す場合の「得物」は、現代では比較的使用頻度が低く、古い表現や特定の文脈で限定的に使われるよ。一方、「獲物」は、現代でもよく使用される表現となっているんだ。

「獲物」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

獲物

「獲物」は「狩り、漁で得た物」「戦いや勝負事で勝ち取った物」を意味する言葉です。

獲物の使い方のマンガ
  • 狩人は獲物を追いかけた
  • 鹿を獲物として捕まえた
  • 多くの獲物を手に入れた

などのように使われます。

「獲物」の「獲」は訓読みで「える」と読み、言葉どおり「得る」「手にいれる」「捕まえる」という意味を持ちます。

「物」は上述したとおり、「物」は「もの」と読み、言葉どおり「もの」「ものごと」という意味を持ちます。

したがって「獲物」は「手に入れた物」という意味になります。

ワニ博士
獲物」は主に、狩猟や漁で捕獲したものを意味する言葉だけど、比喩的に目標を達成して得た物を指す場合に使用されることがあるよ。そのため、現代でも広く使われる言葉になるんだ。

「得物」と「獲物」の使い分け

「得物」「獲物」は「得る物」や「手に入れる物」を意味する言葉ですが、使われる場面や意味に違いがあります。

チェック!
得物」は「得意とする物、武器」を意味し、「獲物」は「狩りや戦いで獲得した物、手に入れた物」を意味します。そのため文脈にあった言葉を適切に使い分けることが重要です。

理解度チェック!「得物」「獲物」のクイズ問題

理解度チェックイラスト

Q1
「この刀は彼の獲物だ」という使い方は正しい?

A1
間違い。正解は「この刀は彼の得物だ」です。

Q2
「〇〇」は「最も自分の得意とする武器」「自分の最も得意なこと」「自信のある技」を意味する言葉です。〇〇に入る言葉は「得物」と「獲物」どちら?

A2
得物

ワニ博士
得物」は「得意とする物、武器」を意味し、「獲物」は「狩りや戦いで獲得した物、手に入れた物」を意味するよ。そのため文脈にあった言葉を適切に使い分けることが重要なんだ。

Q3
「鹿を得物として捕まえた」という使い方は正しい?

A3
間違い。正解は「鹿を獲物として捕まえた」です。

Q4
「〇〇」は主に、狩猟や漁で捕獲したものを意味する言葉です。〇〇に入る言葉は「得物」と「獲物」どちら?

A4
獲物

ワニ博士
獲物」は主に、狩猟や漁で捕獲したものを意味する言葉だけど、比喩的に目標を達成して得た物を指す場合に使用されることがあるよ。そのため、現代でも広く使われる言葉になるんだ。

Q5
「〇〇」は、「兵士たちはそれぞれのを〇〇を手に戦いに臨んだ」のように使われます。「〇〇」は、「武器」そのものを意味する言葉もあります。〇〇に入る言葉は?

A5
得物

記事の参考文献

  • 編 藤堂 明保・松本 昭・竹田 晃・加納 喜光・ (2001)『漢字源』改訂新版, Gakken.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.『漢字ペディア』.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年9月29日).
  • 編 新村 出 (2008)『広辞苑』第六版, 岩波書店.
  • 編 沖森 卓也・中村 幸弘(2015).『ベネッセ表現読解国語辞典』
  • 編  一般社団法人共同通信社  (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
  • 小学館.『デジタル大辞泉』. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年9月29日).
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。

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