【漫画で分かる】「発行」と「発効」の違いとは?意味・使い分けをわかりやすく解説!

「発行」「発効」の意味と違い

「発行」と「発効」の違いとは?の冒頭マンガ

ワニ先生
この記事では、マンガを使ってわかりやすく、「発行」と「発効」の意味や違い、使い方などを深掘りしていくよ。

「発行」と「発効」の違い

「発行」「発効」の意味と違い

「発行」「発効」は、日常のさまざまなシーンで登場する同音異義語です。

しかし、いずれも漠然とした意味合いは知っているものの、詳しい意味や使い分けを説明するとなると、意外に難しいことに気づきます。

これらの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

ワニ先生
紛らわしい言葉ですが、使い分けることができると表現の幅が広がるよ。違いを理解し、ぜひ自信を持って使い分けられるようになろうね♪

「発行」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

発行

「発行」は「書籍や新聞などを印刷して世に出すこと」「証明書・貨幣などを作って世に通用させること」「はやること」という意味を持ちます。

発行の使い方のマンガ
  • 週刊誌を発行する
  • パスポートを発行する

などのように使われます。

「発行」の「発」は「外部・世間に向けて出す」という意味を持ちます。

「行」は「書物を世に出す」という意味を持ちます。

したがって「発行」は「書籍・新聞などを世に出す」という意味になります。

ワニ先生
発行」は、書籍新聞雑誌証明書通貨などを作成して世に出すことを意味するよ。一般的には、紙などの物理的な状態で、または電子的な形式で発表したり公布したりする行為に使われるんだ。

「発効」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

発効

「発効」は「条約・法律などが効力をもつようになること」という意味を持ちます。

対義語は「失効」となります。

発効の使い方のマンガ
  • この条約は今月1日から発効となる
  • 規則が発効する

などのように使われます。

「発効」の「発」は上述したとおり、「外部・世間に向けて出す」という意味を持ちます。

「効」は訓読みで「きく」と読み、「力を発揮した結果」「ききめ」という意味を持ちます。

したがって「発効」は「規則などの効力が発生すること」という意味になります。

発効」は制定された条約法律などが、特定の日付や条件で効力を発揮し始めることに対して使われます。

ワニ先生
発行」は世に出回ることに重点を置いていますが、「発効」は法的な拘束力や効力が生じることを強調するんだ。

「発行」と「発効」の使い分け

「発行」「発効」は同じ読みですが意味が異なるため、使い分けが可能になっています。

チェック!
発行」は「物を作り、流通させることを意味し、発効法律や規則の効力の発生を意味します。適切な使い分けを心がけましょう。

理解度チェック!「発行」「発効」のクイズ問題

理解度チェックイラスト

Q1
「週刊誌を発効する」という使い方は正しい?

A1
間違い。正解は「週刊誌を発行する」です。

Q2
「〇〇」は「書籍や新聞などを印刷して世に出すこと」「証明書・貨幣などを作って世に通用させること」「はやること」を意味する言葉です。「〇〇」に入る言葉は「発行」と「発効」どちら?

A2
発行

ワニ先生
発行」は、書籍新聞雑誌証明書通貨などを作成して世に出すことを意味するよ。一般的には、紙などの物理的な状態で、または電子的な形式で発表したり公布したりする行為に使われるんだ。

Q3
「この条約は今月1日から発行となる」という使い方は正しい?

A3
間違い。正解は「この条約は今月1日から発効となる」です。

Q4
「〇〇」は「条約・法律などが効力をもつようになること」を意味する言葉です。「〇〇」に入る言葉は「発行」と「発効」どちら?

A4
発効

Q5
「パスポートを発行する」という使い方は正しい?

A5
正しい

ワニ先生
発行」は「物を作り、流通させることを意味し、発効法律や規則の効力の発生を意味するよ。適切な使い分けを心がけようね。

記事の参考文献

  • 編 藤堂 明保・松本 昭・竹田 晃・加納 喜光・ (2001)『漢字源』改訂新版, Gakken.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.『漢字ペディア』.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年10月20日).
  • 編 新村 出 (2008)『広辞苑』第六版, 岩波書店.
  • 編 沖森 卓也・中村 幸弘(2015).『ベネッセ表現読解国語辞典』
  • 編  一般社団法人共同通信社  (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
  • 小学館.『デジタル大辞泉』. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年10月20日).
北澤篤史サイト運営者
1984年(昭和59年)、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社)、『マンガでわかる すごい!ことわざ図鑑〈試験に出る〉』(講談社)がある。