「警護」と「警固」の違いと意味
「警護」と「警固」は、いずれも「けいご」と読み、どちらも「安全を守るための行動」という共通点はありますが、それぞれの意味と使われ方には違いがあります。
日常生活やビジネスシーンなどでよく見聞きしますが、どのような違いがあるのでしょうか。
本記事ではその「警護」と「警固」の意味と違いを深掘りし、用例などを通じて、使い分けのポイントについて解説していきます。
紛らわしい言葉ですが、使い分けることができれば、表現の幅が広がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
「警護」の意味

「警護」は、「人・物などについて事故を防ぐため、警戒して守ること」という意味を持ちます。
「警護」の「警」は、「注意する」「備える」「用心する」の意味があり、「護」は、「守る」「かばう」「助ける」という意味があります。
したがって「警護」は、「注意して守ること」すなわち「人・物などについて事故を防ぐため、警戒して守ること」という意味になります。
「警護」の類義語と例文
「警護」の類義語としては、「警備」「護衛」「警衛」などが挙げられます。
「警護」は「大統領の来日に伴い、警察が厳重な警護を行う」「VIPを警護するボディーガード」「要人の警護を担当するSPは、常に周囲に気を配っている」のように使われます。
「警護」とは
「警護」とは、人や物の事故を未然に防ぐため、あらかじめ注意をし、備えて守ること、またその役割を持つ人のことを意味し、一般的にはVIPや重要人物、貴重な物、重要な場所を守るための警備活動を指します。
また「警護」は、非常事態が起こらないように、警戒して守ることを指し、非常時に対応するのではなく、日常において見守る行動を言います。
なお「警護」の役を担う人は特別な訓練を受け、専門的に行っていることが多いです。
「警固」の意味
「警固」は、「非常事態の発生を警戒して守りを固めること」という意味を持ちます。
「警固」の「警」は上述のとおり、「注意する」「備える」「用心する」の意味があり、「固」は、「固い」「固める」「しっかりと」という意味があります。
したがって「警固」は、「用心して固めること」すなわち「非常事態の発生を警戒して守りを固めること」という意味になります。
「警固」の類義語と例文
「警固」の類義語は、「警備」「守備」「警戒」などがあります。
「警固」は「戦国時代には、武士が城を警固していた」「城門の警固を厳重にする」「重要な軍事施設の周辺には、兵士が常に警固にあたっている」のように使われます。
「警固」とは
「警固」とは、特定の場所や物を守るために警戒を強化することを指し、事件や事故を未然に防ぐための行動を表します。
特定の地域や施設の安全を確保するために行われる活動に使われる言葉です。
なお、未然に「安全を守るための行動」という意味では、上述の「警護」と差異はなく、「警固」は「警護」の古い言い方とされ、城や要塞の防御を固める行動など、主に日本の歴史や戦国時代に使われた言葉で、防御や防備を強化するというニュアンスがあります。
「警護」と「警固」の違い
以上のように「警護」は、「人・物などについて事故を防ぐため、警戒して守ること」という意味を持ち、特定の人・物を守ることを指し、重要人物や貴重なものを守る際に使われる言葉です。
一方「警固」は、「非常事態の発生を警戒して守りを固めること」という意味を持ち、特定の場所や施設を警戒して守ることを表します。
なお、各国語辞典でも「警護・警固」として同じ項目に載っていることもあり、両語の使い分けは難しいですが、新聞などでは「警護」の表記で統一しており、一般的に「警護」の方が使われています。
そのため「警護・警固」の使い分けで迷った場合は、「警護」を使った方が無難とはいえるでしょう。
記事の参考文献
- 偏 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版,三省堂.
- 偏 山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之(2011)『新明解国語辞典』第七版,三省堂.
- 編著 北原保雄(2010)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2025年3月14日).
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2025年3月14日).
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
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