「召喚」と「召還」の意味と違い
「召喚」と「召還」は、同じ読み方でも意味が異なる同音異義語です。
そのニュアンスや使い方には微妙な違いがあるので、混同しないようにそれぞれの意味をしっかりと把握しましょう。
本記事ではその「召喚」と「召還」の意味と違いを深掘りし、用例などを通じて、使い分けのポイントについて解説していきます。
紛らわしい言葉ですが、使い分けることができれば、表現の幅が広がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
「召喚」

「召喚」は「裁判所が特定の個人を一定の場所に呼び出すこと」「官庁が人を呼び出すこと」という意味を持ちます。
「召喚」の「召」は「よびよせる」「まねく」という意味があり、「喚」は「よぶ」「よびよせる」「よびおこす」という意味があります。
したがって「召喚」は、漢字だけで考えると、「よびよせる」「まねく」という意味になります。
しかし実際は、「裁判所が特定の個人を一定の場所に呼び出すこと」という意味で使われるので、若干の相違がある点に注意が必要です。
「召喚」は「彼は証人として召喚された」「召喚状には絶対に従わなければならない」「召喚に応じて出廷した」のように用いられ、「召喚」の類義語には「招致」「召致」「喚問」「招集」などが挙げられます。
このように、「召喚」は、「人を呼び出すこと」を指す言葉で、例文の通り「出頭させる」という意味で使われることが多いです。
しかしゲームや漫画などのエンタメ分野の中では、「魔人を召喚する」「魔女が魔物を召喚した」といったように、単純に「呼び出す」という意味で使われることもあります。
「召還」

「召還」は、「呼び戻すこと」「派遣した人を呼び戻すこと」という意味を持ちます。
「召還」の「召」は上述の通り「よびよせる」「まねく」という意味があり、「還」は「かえる」「ひきかえす」「もとへもどる」という意味があります。
したがって「召還」は、漢字だけで考えると、「よびよせもとへもどす」という意味になります。
しかし実際は、「派遣した人を呼び戻すこと」という意味で使われるので、若干の相違がある点に注意が必要です。
「召還」は「緊急事態が起きたら、大使を召還する必要がある」「外交官が本国に召還された」「政府が軍隊を前線から召還した」のように用いられます。
このように「召還」は、「人を呼び戻すこと」を指す言葉で、特に政府や軍事に関係する場面で使われます。
よって、例文のように緊急性の高い状況で用いられることが多いです。
以上のように「召喚」は、「裁判所が特定の個人を一定の場所に呼び出すこと」という意味であるため、「出頭させる」という意味で使われることが多いです。
一方「召還」は「派遣した人を呼び戻すこと」という意味があり、特に政府や軍事に関係する場面で使われます。
記事の参考文献
- 編 山田忠雄、柴田武、酒井憲二、倉持保男、山田明雄、上野善道、井島正博、笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 著 北原 保雄(2011-2019)『明鏡国語辞典』第二版,大修館書店.
- 編 新村出 (2018,2019)『広辞苑』第七版, 岩波書店.
- 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2025年4月1日).
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2025年4月1日).
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
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