【漫画で分かる】「習得」と「修得」の違いとは？意味・使い分けをわかりやすく解説！

この記事では、マンガを使ってわかりやすく、「習得」と「修得」の意味や違い、使い分けについて解説するよ。

「習得」と「修得」の違い

「習得」「修得」は、日常のさまざまなシーンで登場する同音異義語です。

しかし、いずれも漠然とした意味合いは知っているものの、詳しい意味や使い分けを説明するとなると、意外に難しいことに気づきます。

これらの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

紛らわしい言葉ですが、使い分けることができると表現の幅が広がるよ。違いを理解し、ぜひ自信を持って使い分けられるようになろうね♪

「習得」とは？マンガで使い方をわかりやすく解説

「習得」は「経験を通して習い覚えること」という意味があります。

• 「外国語を習得する」
• 「新しいプログラミング言語を習得する」

などのように使われます。

「習得」の「習」は訓読みで「ならう」と読み、「ならう」「まねる」「くり返しまなぶ」という意味を持ちます。

「得」は「える」「うる」と読み、「手に入れる」「心にかなう」「わかる」という意味を持ちます。

「習得」は、知識や技術を学んで身につけるという意味で、比較的幅広い範囲の知識や技術を対象としています。

「習得」は、他人から習い、繰り返し練習したり学習することで、技術・技芸・知識を身につける場合に使われ、日常的なスキルの学び全般に対して使われるよ。一方で「修得」は、より専門的な分野での技術や知識を得る場合に使用されるんだ。

「修得」とは？マンガで使い方をわかりやすく解説

「修得」は「技術・技能や学問などを身につけて自分のものとすること」という意味があります。

• 「彼は大学で経済学を修得した」
• 「修得した技術を仕事で活かす」

などのように使われます。

「修得」の「修」は訓読みで「おさめる」と読み、「おさめる」「まなぶ」という意味を持ちます。

「得」は上述したとおり「える」「うる」と読み、「手に入れる」「心にかなう」「わかる」という意味を持ちます。

「修得」は、学問や技術・技能を深く修めて身につけるという意味があります。

「修得」は、特に体系的な学問や技能を長期間かけて学び、努力して熟練することを意味するよ。「修」には「おさめる」という意味があり、より専門的で深い知識や熟練の技能の取得を強調するんだ。

「習得」と「修得」の使い分け

「習得」「修得」は、どちらも「技術や知識を身につける」という意味ですが、ニュアンスや使い方に違いがあります。

Q1
「習得」は、他人から習い、繰り返し練習したり学習することで、技術・技芸・知識を身につける場合に使われます。この言葉の使い方は正しい？

A1
正しい。

Q2
「新しいプログラミング言語を〇〇をする」。「〇〇」は、日常的なスキルの学び全般に対して使われます。この「〇〇」に入る共通の言葉は「習得」と「修得」どちら？

A2
習得

「習得」は、他人から習い、繰り返し練習したり学習することで、技術・技芸・知識を身につける場合に使われ、日常的なスキルの学び全般に対して使われるよ。一方で「修得」は、より専門的な分野での学問や知識、熟練の技能を得る場合に使用されます。

Q3
「彼は大学で経済学を習得した」という使い方は正しい？

A3
間違い。正解は「彼は大学で経済学を修得した」です。

Q4
「〇〇」は「技術や学問などを身につけて自分のものとすること」という意味です。「〇〇」は、より専門的で深い知識や熟練の技能の取得を強調しています。この「〇〇」に入る共通の言葉は「習得」と「修得」どちら？

A4
修得

Q5
「英会話教室で、外国語を習得する」という使い方は正しい？

A5
正しい。

広い範囲の知識や技術を、繰り返し学習や練習して身につけることは「習得」、専門的な学問や技能を長期間、深く学んで身につけることを強調する場合「修得」と使い分けができるよ。

記事の参考文献

北澤篤史サイト責任者

漢字熟語・ことわざの専門家。ことわざ学会理事。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる すごいことわざ図鑑』『〈試験に出る〉マンガでわかる おもしろい四字熟語図鑑』(共に講談社)がある。ことわざ学会研究フォーラムでは、「備えあれば憂いなし：ことわざを通して意識づける災害時の命を守る知恵」「WEB上でのことわざ探求：人々が何を知りたいのか」などをテーマに研究報告を行う。