【漫画で分かる】「特長」と「特徴」の違いとは？意味・使い分けをわかりやすく解説！

この記事では、マンガを使ってわかりやすく、「特長」と「特徴」の意味と違い、用例などを解説するよ。

「特長」と「特徴」の違い

誰もが一度は直面したことがあるであろう「特長」と「特徴」の使い分け問題。

会話をするシーンでは、前後の文脈から言葉の意味を推測するので不便はありません。

しかし文書を書く際に、どちらを使う方が適切なのか、使い分けに困った経験のある人もいるかもしれません。

同じ「とくちょう」という読み方ですが、意味と使い方が異なるため、文脈に応じて使い分けることが大切です。

違いを理解し、自信を持って使えるようになろうね♪

「特長」とは？マンガで使い方をわかりやすく解説

「特長」は「物事の特に優れているところ」「長所」を意味する言葉です。

良い意味で際立っている点、他のものと比べて優れている点を意味します。

強み、取り柄、魅力、メリットと言い換えることができます。

• 「この商品の特長は、軽量で持ち運びやすいことです」
• 「彼女の特長はいつも笑顔でいることです」

などのように使われます。

「特長」の「特」は「目立って著しい様」「とりわけ」「特別」という意味を持ちます。

「長」は訓読みで「ながい」と読み、「優れている」「優れたところ」という意味を持ちます。

したがって「特長」は「目立ってすぐれたところ」という意味になります。

「特長」「特徴」はどちらも、物事の個性を示す言葉ですが、「特長」は特に優れた点、良い点のみを意味するよ。一方「特徴」は下述しますが、良い点・悪い点両方を意味する場合に使用されるんだ。

「特徴」とは？マンガで使い方をわかりやすく解説

「特徴」は「他と異なって特別に目立つ点」「物事を他のものと区別するときに際立っている点」を意味する言葉です。

個性、特性、性質と言い換えることができます。

• 「彼の特徴は几帳面なことです」
• 「この地域の特徴は、四季がはっきりしていることです」

などのように使われます。

「特徴」の「特」は上述したとおり、「目立って著しい様」「とりわけ」「特別」という意味を持ちます。

「徴」は訓読みで「しるし」と読み「しるし」「きざし」「隠されたものの意味の表れたところ」という意味を持ちます。

したがって「特徴」は「目立っているしるし（点）」という意味になります。

「特徴」は物や人の、他とは異なる部分や個性的な部分を意味する言葉だよ。良い悪いに関わらず、目立つ性質や外見的な違いを意味する際に使われることが多くなるんだ。

「特長」と「特徴」の使い分け

このように、「特長」「特徴」は同じ読みの同音異義語になりますが、意味が異なるため使用される文脈も違ってきます。

理解度チェック！「特長」「特徴」のクイズ問題

Q1
「〇〇」は「物事の特に優れているところ」「長所」を意味する言葉です。〇〇に入る言葉は「特長」と「特徴」どちら？

A1
特長

Q2
「彼女の特長は短気なところだ」という使い方は正しい？

A2
間違い。正解は、「彼女の特徴は短気なところだ」です。

「特長」は「物事の特に優れているところ」「長所」を意味する言葉だよ。特に優れた点、良い点のみを意味する場合に使用されるんだ。一般的に短気なところは良い点とは言えないので、良い、悪いに関わらず使える「特徴」が正解だよ。

Q3
「特徴」は特に優れた点、良い点のみを意味する際に使われる。という言葉の意味は正しい？

A3
間違い。正解は、「特徴」は良い悪いに関わらず、目立つ性質や外見的な違いを意味するので、良い点、悪い点に関わらず使用されます。

Q4
「彼の特徴は几帳面なことです」という使い方は正しい？

A4
正しい。

Q5
「〇〇」は、個性、特性、性質と言い換えることができます。〇〇に入る言葉は「特長」と「特徴」どちら？

A5
特徴

「特徴」は物や人の、他とは異なる部分や個性的な部分を意味する言葉だよ。良い悪いに関わらず、目立つ性質や外見的な違いを意味する際に使われることが多くなるよ。

記事の参考文献

北澤篤史サイト運営者

1984年（昭和59年）、大阪府生まれ。言葉への関心が高じ、「ことわざ」「漢字」「四字熟語」をテーマに複数のウェブサイトを立ち上げる。これらのサイトは、小中学校の教材として利用されるほか、単語カードやタイピングゲームなど多様な形で活用されている。著書に『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』（講談社）、『マンガでわかる すごい！ことわざ図鑑〈試験に出る〉』（講談社）がある。