
「得意」と「特異」の違い

「得意」と「特異」は同じ読み方で混同しやすい言葉ですが、この2つには明確な違いがあります。
日常の様々なシーンでよく使う表現なので、正しい意味を確認しておきましょう。

「得意」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

「得意」は「望みどおりになって満足すること」「誇らしげなこと」「最も熟練していること、最も優れていること」「親友」「ひいきにしてくれること、ひいきにしてくれる人」という意味があります。

- 「彼はプレゼンが得意だ」
- 「得意の絶頂」
- 「得意な顔をした」
- 「お得意先」
などのように使われます。
「得意」の「得」は訓読みで「える」「うる」と読み、「心にかなう」「わかる」「手に入れる」「もうけ」などの意味を持ちます。
「意」は「こころ」「おもう」と読み、「こころ」「きもち」「思い」「考え」という意味を持ちます。
したがって「得意」は「思いどおりになる、心のままになる」すなわち「望みどおりになって満足すること」という意味になります。
ただ「得意」は「最も熟練していること、最も優れていること」という意味もよく使われます。

「特異」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

「特異」は「他のものと非常に異なっていること」という意味があります。

- 「彼の行動は特異だ」
- 「彼女は特異な才能を持つ」
- 「この地域には特異な気候がある」
などのように使われます。
「特異」の「特」は「とりわけ」と読み、「とくに」「とりわけ」「抜きんでる」という意味を持ちます。
「異」は「ことなる」と読み、「ことなる」「ことにする」「別の」「普通と違う」という意味を持ちます。
したがって「特異」は「とりわけことなる」「とりわけ普通と違う」という意味になります。

「得意」と「特異」の使い分け
「得意」「特異」は意味が読みが同じでも意味が異なる言葉になります。
理解度チェック!「得意」「特異」のクイズ問題

Q1
「〇〇」は「望みどおりになって満足すること」を意味する言葉です。「〇〇」に入る言葉は「得意」と「特異」どちら?
A1
得意
Q2
「彼は発表がうまくいったので、特異気な顔をしていたよ。」という使い方は正しい?
A2
間違い。正解は、「彼は発表がうまくいったので、得意気な顔をしていたよ。」です。

Q3
「この地域には特異な気候だ」という使い方は正しい?
A3
正しい。
Q4
「〇〇」は「とりわけことなる」「とりわけ普通と違う」を意味する言葉です。「〇〇」に入る言葉は「得意」と「特異」どちら?
A4
特異
Q5
「得意」はある分野で他の人よりも優れていることや、成果を上げたときに感じる満足感も意味する言葉です。この言葉は正しい?
A5
正しい。

記事の参考文献
- 編 藤堂 明保・松本 昭・竹田 晃・加納 喜光・ (2001)『漢字源』改訂新版, Gakken.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.『漢字ペディア』.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年10月26日).
- 編 新村 出 (2008)『広辞苑』第六版, 岩波書店.
- 編 沖森 卓也・中村 幸弘(2015).『ベネッセ表現読解国語辞典』
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
- 小学館.『デジタル大辞泉』. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年10月26日).