
「要件」と「用件」の違い

「要件」「用件」は、日常のさまざまなシーンで登場する同音異義語です。
しかし、いずれも漠然とした意味合いは知っているものの、詳しい意味や使い分けを説明するとなると、意外に難しいことに気づきます。
これらの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。

「要件」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

「要件」は「必要な条件や欠くことのできない条件」という意味を持ちます。

- 「この資格を取得するためにはいくつかの要件を満たす必要がある」
- 「システムの要件定義」
などのように使われます。
「要件」の「要」は「かなめ」「もとめる」と読み、「なくてはならぬとする」「いる」という意味を持ちます。
「件」は「くだり」「くだん」と読み、「くだり」「ことがら」という意味を持ちます。
したがって「要件」は「なくてはならない事柄」という意味になります。

「用件」とは?マンガで使い方をわかりやすく解説

「用件」は「伝えるべき事柄」「なすべき事柄」「用向き」という意味を持ちます。

- 「ご用件をお伺いします」
- 「電話の用件を伝える」
などのように使われます。
「用件」の類義語には、「用事」「所用」などがあります。
「用件」の「用」は「もちいる」「はたらき」と読み、「しなければならない仕事」「やっておくべき仕事」という意味を持ちます。
「件」は上述したとおり、「くだり」「ことがら」という意味を持ちます。
したがって「用件」は「しなければならない事柄」という意味になります。

「要件」と「用件」の使い分け
「要件」「用件」は同じ読み方をしますが、意味が異なります。
理解度チェック!「要件」「用件」のクイズ問題

Q1
「〇〇」は、法律やビジネスの場面でよく使われ、ある目的を達成するために必要な条件や、物事を行う上で満たさなければならない基準を表す言葉です。「〇〇」に入る言葉は「要件」と「用件」どちら?
A1
要件
Q2
「この資格を取得するためにはいくつかの用件を満たす必要がある」という使い方は正しい?
A2
間違い。正解は「この資格を取得するためにはいくつかの要件を満たす必要がある」です。

Q3
「ご〇〇をお伺いします」。「〇〇」に入る言葉は「要件」と「用件」どちら?
A3
用件
Q4
「〇〇」の類義語には、「用事」「所用」などがあります。〇〇」に入る言葉は「要件」と「用件」どちら?
A4
用件
Q5
「〇〇」は日常生活やビジネスの場面で、電話や会話で伝えるべき用事や伝えるべき事柄を意味する言葉です。「〇〇」に入る言葉は「要件」と「用件」どちら?
A5
用件
記事の参考文献
- 編 藤堂 明保・松本 昭・竹田 晃・加納 喜光・ (2001)『漢字源』改訂新版, Gakken.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.『漢字ペディア』.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年10月12日).
- 編 新村 出 (2008)『広辞苑』第六版, 岩波書店.
- 編 沖森 卓也・中村 幸弘(2015).『ベネッセ表現読解国語辞典』
- 編 一般社団法人共同通信社 (2022). 『記者ハンドブック : 新聞用字用語集』第14版,共同通信社.
- 小学館.『デジタル大辞泉』. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年10月12日).